読了(寛容と希望)多田富雄コレクション5
★寛容と希望
未来へのメッセージ

免疫学で、数々の受賞
2001年脳梗塞、右半身麻痺、構音障害に 2010年亡くなる
多田の若い頃の思い出、性的少数者の医学的考察、能の視点から論じた日本人、医学教育や理科教育への提言が収録
青年期の昭和20年代、多田の他、三人の学生達は、小児麻痺の関、女好きの秦、祖父が土井晩翠の土井 赤線通いをする三人
多田は文学仲間と交流・能をたしなみ冷静な観察者?
医学部に合格した多田以外は、時代もあり「己の中に鵺ぬえを飼う」と 波乱万丈?の三人の人生
その後、多田は、数々恩師や友人に恵まれ、、
多田の生涯の研究テーマ・免疫学にも「寛容」という言葉があるが、、
免疫は、自己と非自己を厳しく選別する「不寛容」システムだが、
すべて「不寛容」で成り立っているわけではなく、
自己には「寛容」でならなければならず、支障きたせば自己免疫疾患に
また、非自己は全て「不寛容」でなく、
例えば赤ん坊が猫と一緒に育つと猫アレルギーにならないとか、
中国の漆職人は子供の頃から少しずつ漆を飲まされるとかぶれないという
生まれて間もなく異物の抗原が入ることによる「寛容」だと
極端な社会変化(戦争など)の経験と、終戦という転換点をすごした多田 腹にハマった研究は、どんなに疲れても楽しかったという
一方、詩人だった叔父さんの影響か詩も大切にして、ここでは7編の詩も収録
後半は未来のメッセージ
●世阿弥の花伝書や風姿花伝や花鏡を読むように勧めている→現代に通じるから
●師匠のやる通り、10年やって同じにならなければ、弟子のものか師匠のものか、そこに個性が垣間見える
個性とはそういうもので、はじめから人と違うのは、互いに無関係だということ
●大勢が研究するのは、それが重要だから
若者は、他人のやらないことをやりがちだが、個性とは違う 他人が理解できないことをやっても意味がない
他人の一段先を考える それができれば研究者になれるだろう
●グローバル化、国際化が普遍ではなく、人間の本性に基づくものが普遍だ
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