読了(SCIS科学犯罪捜査班Ⅱ)中村啓
★SCIS科学犯罪捜査班Ⅱ

サイエンスミステリー
警視庁刑事局 SCIS(科学犯罪捜査班)チームを率いる小比類巻祐一
祐一は、5年前に病で妻を亡くした
脳死の判定を受けた段階で、マイナス196度の液体窒素で満たされたカプセルに沈められた
完璧に生前の状態に戻す技術を待ちながら、静かに眠っている
天才科学者・最上友紀子他、5人のメンバーと3つの事件の捜査にあたる
●1つ目
ラザロ徴候、脳死した患者の手足が自動的に動く現象
今回の事件は、脳死でなく、脳、心臓、肺の機能が停止した「個体死」だから、ラザロ徴候は出るはずがないのに、死体が立ち上がり逃げた
蘇生ウィルス、細胞内に解糖系システムをつくる遺伝子を持ったウィルスに感染させれば生体機能の面では死人を生き返らせることは可能
しかし、体外からエネルギーを取り込めないから細胞内の糖を使いはたせば、エネルギーが切れ
細胞内でウィルスが増殖すれば、パンパンになり、細胞膜を破り死滅する
▲その他
細菌感染には、抗生物質を処方
ウィルス感染には、抗ウィルス薬を処方
細菌は生物、ウィルスは生物でない説
ウィルスは、タンパク質の殻と遺伝情報が入った核酸で構成される物資
他の細胞に感染しないと自己増殖しないが、自己増殖するとウィルスは変異するから、抗ウィルス薬は効かない
風邪を引いて、抗生物質を飲むと、善玉悪玉関係なく腸内細菌が死滅するので処方してはいけない
●2つ目
自分が死んだと思い込む患者が多数現れる
原因はSNSのソーシャルVRのゲーム内、ゲーム者が、アバターになって、自分の分身にロシアンルーレットをさせていた
IPアドレスをつかみ、サイコパス要素もある犯人を逮捕
●3つ目
がん治療中の患者が、急性肺血栓塞栓症で立て続けに七人亡くなった
抗がん剤を包み込んだナノボットを血中に流し、がん細胞を狙い打ちするはずが
抗がん剤の中に磁性を持った粒子が意図的に挿入された殺人事件だった
新しい治療法の開発には、製薬会社と厚生労働省の関係、必ずしも患者に理想的な治療とならないケース、開発者のアイディアを取ってしまうケース、非営利団体の協会代表と医学界で力のある高齢の教授の関係も書かれリアルでした
天才科学者・最上は、小柄、ショートパンツ、ラーメンと羊羹が好き、ひと息つける設定でした〜
お読み頂きありがとうございます
素敵な一日をお過ごしください
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