読了(愛と髑髏どくろと)皆川博子
★愛と髑髏どくろと

有名な幻想小説らしいです
主人公は、孤独や疎外感を抱えている 普通の生活を送っているようで実際はかなり無理をして、、という鬱屈した心理描写が痛々しい
余裕がないと読めないです
殺人動機は、財産目当て、愛憎、名誉、地位の為、心の謎などなど
●風
兄と女の残酷さ、庭にからむ精神世界が交錯
文学的
●悦楽園
檻の中に囚われ、折檻される美少年と、犬狼、息子を刺そうとした女が交互
●猫の夜
犬の苦痛に対する忍従と猫の反発 このルールは他にもあるが、でも死滅するのは人間だけかと
●人それぞれに噴火獣
芸術家夫婦の身勝手な本音と、その娘の闇(妹を事故に見せかけ殺し、姉は憂鬱を抱え、やがて本人も死ぬ)
子供の残酷さ・大人びた感情・トリック、これが一番読みやすかった
●舟唄
千代は、玉の輿で再婚間近なのに人殺ししてしまう
千代は殺人罪で起訴されても、親身に質問する弁護士に頼りない回答
千代の戦後の友人の死に様が、彼女の精神に影響
●丘の上の宴会
夫に裏切られた妻・雪子が、身近な植物・鈴蘭の毒に気づき、妄想と現実を交錯
【残ったところ】
雪子はたえず、意識して笑顔を作らなければならない
うっかりしていると何事にも無感動なことが他人に知れてしまうから
雪子は、私の心の動きを持たぬことに気づかないおおらかな夫と暮らしている
●復讐
治代は、五歳・娘と二人暮らし 治代は、六歳年下の野沢と付き合っている
野沢に彼女ができたが、その彼女が娘に万引させていると思い込み、娘を殺してしまう 嫉妬か妄想か?
●暁神
弓子は、かつて天才詩人と呼ばれた充と暮らしている 弓子は、いつも充の女たらしの後始末をしていた 二人は疲れて自殺未遂を起こす 弓子は悪夢と現実が交錯
お読み頂きありがとうございます
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