読了(あなたが気づかなかった花)伊藤朱里
★あなたが気づかなかった花

太宰治賞受賞の作者
花と花言葉をリンクさせながら、1月から12月の2年分、24編の連作小説集
家族や友人、学校・会社その他を舞台に巧みに書いてます
気持ちのありさまと、会話が上手く一気に読了
途中、文芸部の顧問と部員達が、太宰ならばこう思うだろうとか
自己愛(水仙の花言葉)についても書かれ面白かったです
抜粋
●年配の茶道教師の言葉
「優しくできる相手にだけ優しくして、それで人望を得たところで立派なものですか」
自虐的な言葉をかつての弟子に
「少しばかり長く生きて、関わったからと言って偉いことはないのに、いつしか呪いのように強い言葉しか吐けなくなって
正しいことを言おうと気を張っていたら、今は自分の願いすらわからなくなる始末」
●茶道教師母子の以心伝心の書きぶりが面白かった
●彼女に「不幸な子」と言われたあの日から、ずっと私は自分より「不幸」でない彼女から、甘い慰めを搾取することを当然の権利と思っていた
いつまでもそれを啜ってしか生き延びられないまま、自分で状況を打破するそぶりも見せない私に、彼女は疲弊するのも道理だった
●何を見て感じるのは、個体差が出る
が、だから人より嫉妬深くても、それ自体は恥ずかしいことじゃない
それをどう捌く(さばく)かに後天的に培えるセンスが出る、、、納得
●わたしの性格の悪さと、それを幾重にも包み隠す狡猾さは、間違いなく祖母譲りだ
★初もの、栗🌰を頂き元気チャージ
お読み頂きありがとうございます
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