goodday20221010のブログ

読書日記、たまに暮しを綴ります

読了(落日)湊かなえ

★落日


天才を引きずり下ろすことで快感を得る人=天才クラッシャー



凡人のくせに自分は特別な存在だと勘違いしている人



※天才クラッシャーが引き起こす事件を通じて、主人公の二人で、交互に物語が進みます



※自己暗示かけたまま努力しているうちはいいが、それが認められなかったり、自分に才能がないと気づいた時、たまたま目についた天才に、お門違いな嫉妬心を募らせて、どうにかして引きずり下ろそうとする



主人公は二人

脚本家の甲斐真尋

映画監督の長谷部香



物語は香の幼少期の体験、真尋が香から話を聞き、故郷の殺人事件を調べる



それぞれの家庭の事情が綴られ、二人は事件の真相にせまる



香は「知りたい人」



真尋は「見たいものだけ、見たい、見せたい人」



二人のスタンスと共に、格闘・謎解き、人はなぜ創作と向き合うかを問う



真相が明かされて、再生する結末(前向き)



ストーリー・仕立てが上手く、あっという間に読了



その他

裁判の精神鑑定、複数の鑑定人がいても、力?の強い人の鑑定が通り、裁判が進むところも興味深い



また、昔は努力は日々の積み重ねだった しかし、時代と共に努力しなくても

、必要な時だけ頑張ればいいと

むしろ、そういう人が器用でスマートと賞賛されるようになったとも



人気なのがわかりました〜



お読み頂きありがとうごさいました