読了(葉桜の季節に君を想うということ)歌野晶午
★葉桜の季節に君を想うということ
2007年第1刷〜2023 年第57刷
ミステリー賞を沢山取った作品
タイトルの葉桜〜は、桜を人生に見立て、桜(若い頃)が散った後、葉桜(定年後等)が楽しめるから、、
作者は、林語堂の言葉で締めくっています
→人生の黄金時代は老いて行く将来にあり、過ぎ去った若年無知の時代にあるにあらず
物語は
20代探偵修行をしていた俺
清濁の区別なく、世界を見てやろうとぎらついていた 後先考えず任侠の世界を見ることに
淡い気持ちが芽生えた江崎京が死ぬ 人の心を読めず自己嫌悪に
その後、白金台の自宅に戻りサラリーマンになり高卒だがかなりの地位までに
やがて定年を迎え、残りの人生は20代の俺を思い出し、探偵に戻る
20代と70代のエピソードが交互に出てきます でも俺が70代とわかるのはなんとラスト
実は、登場人物のほとんどが高齢者
詐欺グループや保険金殺人や覚醒剤にまつわるヤクザの抗争などなど
ハードボイルドやちょっぴり風俗など盛りだくさん
エピソードに飽きずサクサク読めました
俺が命を助けた「さくら」はいくつもの偽名を使い、実は詐欺グループの一味、、
若い女の子とおばあちゃんだと思ってたが、実は同一人物とか、思い込みや先入観を上手く利用した構成になってます
色んな人物の視点が、最後にうまく繋がる仕掛けになってます
お読み頂きありがとうございます😊
素敵な一日をお過ごし下さい(^^)
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